「State of Unreal」のまとめ: Unreal Engine 5.4、UEFNにおけるMetaHuman、フォートナイト クリエイター向けのレゴ®の要素

本日、サンフランシスコで年に1回開催されるGame Developers Conferenceにて「State of Unreal」の基調講演を行い、その中でUnreal Engine 5.4をお披露目しました。また、Unreal Engineのデベロッパーによる野心的なゲームを紹介し、『フォートナイト』における作品制作の未来に関する2024年のロードマップを共有しました。

基調講演の冒頭には、受賞歴のあるライター/ディレクターであるAmy Henning氏と、彼女が率いるSkydance New Mediaのチームがサプライズで登場し、新たな群像アドベンチャー「Marvel 1943: Rise of Hydra」をお披露目しました。Skydanceによるリアルタイムムービーとツールのデモンストレーションでは、5.4の最新の機能とMetaHumanのテクノロジーが披露され、俳優の重厚な演技をもとに、物語の中心であるキャラクターの真に迫るアニメーションがどのようにして制作されたのかが紹介されました。

Unreal Engine 5.4で導入される新機能

Unreal Engine 5.4 プレビュー1で導入されるNaniteテッセレーションとボリュメトリックレンダリングをフィーチャーしたSkydanceのプレゼンテーションは、現在公開中です。

5.4ではアニメーションが大きな焦点となっており、モーションマッチングが導入され、ゲーム内のキャラクターのアニメーションをシンプルかつ効率的に作成することができるようになります。また年内には、基調講演のデモで使用されたロコモーションとトラバーサルのデータセットを用い、高品質のモーションキャプチャーから作成された500以上のAAA級アニメーションを含む、無料の学習用サンプルプロジェクトをリリースする予定です。加えて、「レゴ フォートナイト」の開発の過程で行われた広範な実践的テストの結果、コントロール リグシーケンサーだけを使ってゲームのアニメーションを作成できるようになり、アプリケーション間を行き来する必要がなくなりました。


MetaHumanを含むUEFNの新要素

GDC 2023でUnreal Editor for Fortnite (UEFN)とクリエイターエコノミー2.0をローンチしてから、1年が経ちました。以来、クリエイターによって80,000を超えるUEFNの島が公開され、エンゲージメント配当の1年目にはEpicからクリエイターに対し、3億2,000万ドル以上が支払われました。

UEFNの2024年のロードマップでは、いくつかの新機能の紹介とプレビューを行い、UEFNを利用しているクリエイターはMetaHuman CreatorとMetaHuman Animatorでフォートナイトの島の非プレイヤーキャラクター(NPC)として利用できるMetaHumanを簡単に作成し、アニメーションを設定できるようになったということを発表しました。

 

さらに、フォートナイト クリエイターが広く活用できるEpicのゲームIPの数を拡充しており、「Rocket Racing」の乗り物スポナーの仕掛けや、独自のトラックを作るための2つの完全新規テンプレートなど、新しいクリエイティブの仕掛けとレーストラックのテンプレートを使い、『フォートナイト』内で「Rocket Racing」の島を制作できるようになりました。加えて、5月には『Fall Guys』のアセットとアニメーション、そして『Fall Guys』のビーンたちをUEFNに追加し、オリジナルのハチャメチャな障害物コースが『フォートナイト』内で制作できるようにする予定です。

私たちは、クリエイターがEpicのIPだけでなく、さまざまなライセンスIPを使用できる機会を増やしたいと考えています。そしてこのたび、LEGOグループが自社ブランドのアセットをフォートナイト クリエイター向けに提供する最初のパートナーとなりました。
 

レゴの要素とレゴ スタイルがフォートナイト クリエイティブとUEFNに導入

本日より、フォートナイト エコシステムでレゴを使った作品制作の魔法がさらに広まり、レゴの要素とその他のアセットがフォートナイト クリエイティブとUEFNで利用可能となります。島クリエイタープログラムに参加しているクリエイターは、追加の利用規約に署名することで、LEGOブランドのテンプレートや小道具、消耗品、アイテムなどを使ってオリジナルのレゴの島を制作できるようになります。また、クリエイターが制作した新しいレゴの島に入ったプレイヤーは、着用している『フォートナイト』のコスチュームがミニフィギュア風のレゴ スタイル版になります。

これは、サバイバル・クラフトアドベンチャー「レゴ フォートナイト」の2023年12月のローンチを皮切りに始まった、Epic GamesとLEGOグループとの長期的なパートナーシップにおける最新の取り組みです。それ以来、LEGOグループはUEFNを用い、レゴのゲームをまだまだ遊びたいというプレイヤーに向け、家族で楽しめるレゴの島を『フォートナイト』内でいくつも公開しており、本日のステージでは3つの新たなレゴの島が発表されました。
 

Unreal Engineを利用する開発者についてのさらなるニュース

SkydanceとLEGOグループに加え、Unreal Engineを利用するその他のデベロッパーが、どのようにしてエンターテイメントに命を吹き込む方法を変革しているのかについて紹介しました。Chrono Studio、Funcom、Zynga傘下のNatural Motion Gamesによる「State of Unreal」のプレゼンテーションの詳細については、Unreal Engineのブログをご覧ください。

最後には、年内にEpic Games StoreをiOSとAndroidに導入し、業界をリードする収益シェアへのデベロッパーのアクセスを拡大し、プレイヤーのために素晴らしいゲームを提供する真のマルチプラットフォームストアを立ち上げる計画について、さらに詳しくお話ししました。